なぜ年末年始の「経営棚卸し」が重要なのか
経営がうまくいかなくなる原因の多くは、
能力不足や努力不足ではありません。
多くの場合、
・判断が後回しになる
・課題が言語化されない
・優先順位が曖昧なまま走り続ける
という“整理不足”が積み重なっています。
年末年始は、
✔ 数字
✔ 人
✔ 想い
を一度フラットに見直すことで、
来年の一手が自然と見えてくる時期です。
【チェック①】今年1年の「事実」を整理する
まずは評価や反省を入れず、事実だけを確認します。
・売上・利益はどうだったか
・仕事量は増えたか、減ったか
・忙しかった時期・余裕のあった時期はいつか
・想定外の出来事は何があったか
ポイントは、
「良い・悪い」を判断しないこと。
事実を書き出すだけでOKです。
【チェック②】今年、最も消耗したのは「何か」
次に、感情の棚卸しです。
・何に一番ストレスを感じたか
・どんな場面で疲れが溜まったか
・「これはもう繰り返したくない」と思ったことは何か
ここは、数字よりも重要です。
経営者が消耗している状態では、
どんな戦略も実行できません。
【チェック③】逆に「やってよかったこと」は何か
ネガティブだけで終わらせないことが重要です。
・手応えを感じた取り組み
・お客様に喜ばれた仕事
・続けたい・伸ばしたい分野
ここに、来年のヒントが必ずあります。
【チェック④】人・組織についての棚卸し
三鷹市の中小企業では、
人に関する悩みが経営課題の中心になるケースが多いです。
・今の体制は無理がないか
・自分が抱えすぎていないか
・任せられそうな業務はないか
・将来を考えると不安な点はどこか
事業承継を考え始めている方にとっても、
この棚卸しは非常に重要です。
【チェック⑤】「言葉にできていない不安」を書き出す
最後に、一番大切なチェックです。
・何となく引っかかっていること
・先延ばしにしている判断
・誰にも話していない不安
文章でなく、箇条書きで構いません。
書き出すことで、不安は“扱える課題”に変わります。
経営棚卸しのゴールは「結論」ではありません
ここまで読んで、
「結局、何をすればいいかわからない」
と感じた方もいるかもしれません。
それで大丈夫です。
この棚卸しの目的は、
答えを出すことではなく、問いを明確にすることです。
問いが整理されれば、
相談の質も、意思決定の質も一気に上がります。
一人で抱え込まなくていい理由
経営者の方からよく聞く言葉があります。
「こんな整理されていない話でいいんですか?」
はい、むしろ整理されていない段階こそ、
専門家に話す価値があります。
言語化・構造化を通じて、
考えを一緒に整えていくことが、経営相談の本質です。
まとめ|年末年始は「止まる勇気」を持つ
・年末年始は経営を俯瞰できる貴重な時期
・棚卸しは“評価”ではなく“整理”
・書き出すことで、次の一手が見えてくる
走り続ける前に、
一度立ち止まることも、立派な経営判断です。