東京都のアトツギ支援イベント(9/4開催)に中小企業診断士として参加。事業承継後の第二創業を後押しする「ツギノツギ」プログラムの魅力と学びを紹介します。
東京都アトツギ支援イベントに参加|「100万円使えるなら、何に使う?」トークセッションレポート
こんにちは。co-ing経営支援事務所の中小企業診断士・行政書士、倉島悠輔です。
2025年9月4日、東京都が主催するアトツギ支援プログラム「ツギノツギ」のイベントに参加してきました。
今回のテーマは、トークセッション 「100万円使えるなら、何に使う?」新規事業のリアルな選択。
事業承継後に挑戦する「第二創業」のリアルを学ぶ、とても刺激的な機会でした。
【9/4(木) 渋谷開催】もし100万円あったら、どう使う? アトツギとスタートアップ、新規事業への「挑戦」のリアルに迫る
ツギノツギ
トークセッション「100万円使えるなら、何に使う?」
登壇者のご紹介
細谷 誠 氏(有限会社丸文製菓 代表取締役)
東京・日暮里の老舗和菓子屋「丸文製菓」の三代目。伝統の米菓子“おこし”を新ブランド「OKOSHIYA TOKYO」としてリブランディング。ナッツや果実を使った新感覚おこしを開発し、丸の内ビルディングへの出店、さらに海外市場への挑戦を進めています。
福田 慎也 氏(CreativePocket株式会社 代表取締役)
2020年創業。ベビーテック事業やデジタルマーケティング支援を展開。「ベビパシャ」「ぷにっとおててメモリー」でBabyTech Awardsを受賞。企業の課題解決と子育て支援を両立させる、新しい価値を生み出す経営者です。
OKOSHIYA TOKYO
CreativePocket株式会社
100万円の使い道から見える経営のリアル
セッションでは、お二人が「もし100万円の資金があったら、何に投資するか?」という問いに答えました。
細谷氏は、商品開発やブランド発信を通じて「伝統と革新を両立させる挑戦」を強調。小さな投資が新しい市場への突破口になることを示していました。
福田氏は、デジタル領域の活用やマーケティング投資を挙げ、「限られた資源をどう新規事業開発のエンジンに変えるか」という視点を共有していました。
同じ「100万円」という金額でも、業種や事業フェーズによって使い方がまったく異なることがとても印象的でした。
「ツギノツギ」プログラムの魅力
東京都の「ツギノツギ」は、アトツギが地域や業界の未来を切り拓く挑戦を後押しする事業承継支援プロジェクトです。
・コミュニティ形成:承継後・承継予定の経営者が集まり、第二創業のヒントを得られる
・伴走支援プログラム:専門家やスタートアップ支援機関と共に、新規事業開発を実践
・実証費用のサポート:新規事業のトライアルに必要な実証費を補助(最大500万円)
このプログラムは、単なる情報提供ではなく「実際に新しい事業を形にする」ことを目的にしているのが特徴です。
ツギノツギ募集要項
中小企業診断士として感じたこと
私自身、日々アトツギや後継社長の方々を支援していますが、今回のイベントを通じて改めて次のように感じました。
・承継はゴールではなくスタート
経営を引き継いだ後こそ、「どう舵を切るか」が問われる。
・挑戦する仲間がいることの大切さ
同じ立場のアトツギとつながり、悩みや挑戦を共有できることが前進につながる。
・専門家が伴走できる余地が大きい
新規事業計画の整理や補助金活用など、診断士がサポートできる場面は多い。
まとめ|アトツギの挑戦をともに支えるために
「ツギノツギ」のような取り組みは、アトツギが一歩踏み出す背中を押す貴重な場です。
私も中小企業診断士として、承継後の経営者が未来を描き、第二創業に挑戦できるよう伴走支援を続けていきたいと考えています。
もし貴社でも「承継後の成長戦略を描きたい」「新規事業に挑戦したい」といったお悩みがありましたら、ぜひご相談ください。